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2015年11月14日土曜日

ケガをした場合の処置について・・2

前回のつづきになります。

寒暖の差も大きくなってきました。
食欲の秋、ですが、食欲は年中あるワタクシ、困っています。

先日チータラをオーブンに乗せてかるく焼き目がつくくらい焼くと非常に
おいしく、お酒がすすむすすむ。ぜひ皆さんもお試しください。

さて。本題です。

ガーゼについてですが。

消毒薬をぬって、ガーゼで患部を覆うことも避けたほうがいいでしょう。
ちなみに、皮膚に細菌が残っている場合でも傷は治癒していきます。

皮膚がきれいに治っていくためには、傷口に体の免疫反応の一種である、血小板、好中球などなど皆さんも一度聞いたことがあるような、ないような・・成分が大集合しています。これらの免疫細胞は、細菌をドンドン食べ、ある程度のばい菌の減少後は、皮膚の再生の為にいろいろな細胞が傷口を再生させるための成分を分泌します。分泌しているから患部は湿潤している、ということなんですね。

 これが、傷口がじゅくじゅくし、濡れている理由になります。
体の免疫反応を正常にしてあげるためにも、 この湿潤を保つためにも、傷口を乾燥させてはいけません。湿潤を保つことを忘れないようにしてください。(もちろん傷口を水で洗い流すことも忘れずに・・)

傷口の消毒は消毒液でしなくとも、水でしっかりしっかりしつこいくらい洗い流す処置で十分です。水道水での洗浄でいいのでしっかり洗い流してください。 
傷口にもし、異物が入っている場合は軽い洗浄後すみやかに受診することが重要です。(流水だけでは不十分の為)。
 入浴に関してですが、傷を受けた当日はしっかりとした洗浄と患部の保護をした場合、傷口があたらないように入浴しましょう。 翌日以降はそこまで患部には神経質にならず、入浴。 患部に雑菌がたまってしまうと逆効果ですので、完璧に水を避け入浴をさける、ということも好ましくありません。

 ガーゼで患部の保護をしたい、といわれる方が多いのですが、ガーゼを傷口に直接あててつけたまま半日放置したりすると、傷口がすっかり乾いてしまいます。これでは傷の治りも遅いだけでなく、きれいな皮膚が再生されません。
また、ガーゼを貼ったままそのままにすると傷口とガーゼが貼り付いてしまいます。経験のある方も多いでしょう。(ガーゼを剥がす時にうすい皮膚や正常な細胞を全部剥がすことになってしまいます。)
大量の出血、傷口から出ている成分をきちんと拭うという目的でガーゼは使用してください。患部の保護であれば後述します。

 保護という目的であれば違うチョイスが可能です。
傷を保護し、湿潤を維持できるものでドラッグストアなので購入できる有名なところでは、 キズパワーパッド。この商品でなくとも、ハイドロコロイドと記載されているものであればお勧めですが・・しかし値段が高い。PB商品が出てきたといえまだまだ値段が高いですよね。


3日-5日間、はがさずに使用できる、とありますが、傷が大きかったりすると組織からの浸出液でふくれ、すぐ剥がれてしまいます。水分を吸収する成分が配合され、傷にあたっている部分はぷっくりと膨れます。傷口にもひっつかず、また傷口が空気に触れないので化膿しにくいものになります。とてもいい保護剤だとは思いますが何せ高い、1枚100円強。数日は貼り替えなくてもいいとは書いてありますが、普段の生活には水がつきもの。この素材は水分がついてしまうと膨れます。そして やはり汚れてしまうもの。我慢せずに、張り替える場合は素直に張り替えてください。

続きは次回・・・

薬剤師 かめ川